本書の特長

本書は微細ナノ技術を用いたアクチュエータに関する特許情報を取り上げています。アクチュエータの材料、構成、製造方法にも着目しています。またアクチュエータの駆動方法に特徴を有する特許情報を取り上げています。さらに用途としては、位置決めの性能向上と高精度化に注目しました。また被駆動対象が液体、液滴、微小粒子における用途に特徴を有する特許情報などを取り上げています。

本シリーズ「パテントガイドブック」のねらい

技術テーマのプランニングや技術開発において、技術者自身が最新の特許情報を的確に把握することが求められています。しかし、膨大な特許情報の中から必要な情報を抽出するには困難が伴います。そこで、特定の技術テーマにフォーカスし、俯瞰しやすいレベルにまとめたのが本シリーズ「パテントガイドブック」です。

技術者の視点で直近の特許情報から最低限必要な約100件の情報を厳選した本シリーズは、技術者が進むべき将来の方向を探る道しるべとして最適なガイドです。

研究開発のアーリーステージで技術と企業の全体像を把握する

技術者の視点で直近の特許情報から最低限必要な約100件の情報を厳選した本シリーズは、技術者が進むべき将来の方向を探る道しるべとして最適なガイドです。研究開発のアーリーステージの開発テーマ探索にお役立てください。

★活用事例の一部をご紹介します。
「営業上でのメリットと新規研究開発テーマの設定とのズレを解決」

アングル（技術分類）
◆アクチュエータの材料、組成
材料、組成に特徴のある特許情報を取り上げました。圧電体の膜厚方向の周期的組成ずれが所定範囲内である液滴吐出ヘッド、電極からの所定距離範囲内の組成変動幅を限定した液体噴射ヘッド、マイクロマシン・アクチュエータで低電圧大変位量が得られる刺激応答性化合物などを含みます。

◆アクチュエータの構成、構造
構成、構造に特徴のある特許情報を取り上げました。液体噴射ヘッド、インクジェットプリンタの静電アクチュエータ用ダイヤフラム、変形可能要素に固定された複数のスペーサ層を有するアクチュエータなどを含みます。

◆アクチュエータの製造方法、製造装置
製造方法に特徴のある特許情報を取り上げました。液滴吐出ヘッド、ナノメートル構造のパターン製造装置、異なる厚さの領域を有する活性部構造を備えるアクチュエータの製造方法などを含みます。

◆アクチュエータの駆動方法、駆動機構
駆動方法、駆動機構に特徴のある特許情報を取り上げました。ナノインプリントにおける金型駆動方法、低電力波形による可変小滴サイズ放出方法、波長可変フィルターの駆動方法などを含みます。

◆位置決め用途
位置決め用途に特徴のある特許情報を取り上げました。細胞等の微小な対象物の位置決め、ナノインプリント法におけるスタンプと基板のスケール補正、照明光学系のラスターモジュールの光束補正などを含みます。

◆被駆動対象を液体、液滴、微小粒子とする用途
被駆動対象として液体、液滴、微小粒子に特徴のある用途の特許情報を取り上げました。防湿防止膜を備えた液滴吐出ヘッド、薬液注入、粘性剤送達、ナノ細孔内の分子操作、マイクロチャンネルでの粒子集束などを含みます。

◆その他の用途
上記に入らないが注目すべきと思われる用途の特許情報を取り上げました。AFM による組織生検試料の剛性値を所定の空間分解能で決定する方法、ナノサイズ部材のアクチュエータを介した転送、マイクロチャンネルへの負圧印加などを含みます。※技術者が目をつける着眼点別に特許情報を収録しています。

掲載企業（順不同）

セイコーエプソン、リコー、キヤノン、パナソニック、日立ハイテクノロジーズ、日本精工、カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー、ソニー、アルパオ、オリンパス、高野　光雄、アクティヴパック，　インコーポレイテッド、産業技術総合研究所、コミッサリア　ア　レネルジー　アトミーク　エ　オ　ゼネルジ　ザルタナテイヴ、東芝、サムソン　エレクトロ－メカニックス　カンパニーリミテッド．、シーゲイト　テクノロジー　エルエルシー、東京特殊電線　ほか

技術的着眼点を俯瞰できるガイドマップ

ガイドマップは、アングル（技術的着眼点）ごとに図面と企業を選び放射状に配置した、ネオテクノロジー独自の俯瞰マップです。直近数年の出願にあらわれる技術と企業を見渡すことができます。
＜ガイドマップ見本　※テーマは異なります　クリックすると拡大します＞

深堀調査に役立つIPC／FIガイド

深掘調査を行う際には国際特許分類（IPC）や日本特許庁独自のファイルインデックス（FI）を利用すると便利です。IPC／FIガイドではアングル（技術分類）ごとの特許情報に実際に付与されている特許分類を抽出し掲載しています。

見やすい誌面

本書で取り上げた特許情報をアングル（技術分類）ごとに分けて抄録を掲載することにより、技術の特徴がより把握しやすい誌面構成となっています。また、巻末には特許情報の一覧表も掲載しています。

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