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2014.06.17
新規事業テーマのプランニングや研究開発の初期段階において、技術者が最新の特許情報から技術と企業の全体像を俯瞰し、自社の得意技を活かす重点領域を設定することが求められています。しかし、膨大な特許情報の中から的確に必要な情報を抽出するには困難が伴います。そこで、特定の技術テーマにフォーカスし、俯瞰しやすいレベルにまとめたのが「パテントガイドブック」です。
「新規事業企画のための探索調査を短期間で行いたい」
センサ/センサネットワーク端末を開発するB社。営業を通じてさまざまな分野からの引き合いが増えてきていることから、特定分野の研究開発を強化し新規事業を確立したいと考えています。しかし、片端から営業引き合いに対応すると単発的な取引に留まり無駄が生じてしまい、営業上でのメリットと新規研究開発テーマの設定にはズレが生じていました。
そこで、センサ/センシング技術に関わる技術と企業を特許情報から俯瞰し、自社の得意技を活かす重点領域を設定することになりました。しかし、知財担当者は出願前の先行文献調査や抵触調査などの特許調査は対応できますが、研究開発の初期段階で必要な俯瞰的調査には対応が難しい状況です。また、技術者自身も特許検索には不慣れです。
パテントガイドブックを活用することにより、技術と企業の双方を見渡ながら広い視野で特許環境を見渡すことができました。その結果、新事業企画と知財、営業が連携して特定分野への選択と集中を行い、開発方向性を設定することができました。