自動走行、シミュレーション技術、仮想現実ARなど、情報通信技術の革新は、まさに「変革点」にあたり、ビジネス環境を激変させています。
その根底になるのが人工知能(AI:Artificial Intelligence)です。AIは多様な情報を価値に変換することで様々な産業のシナジーを創出し、
ハードウェアにはない超速な進歩で新たなビジネス革新を全世界にもたらしています。
最先端の人工知能の活用事例は、最新の特許情報を見ると一目瞭然です。
例えば、Googleの自動運転のように、最先端の情報テクノロジーを駆使して既存産業を脅かす情報系企業の猛進ぶりが自動運転の特許情報に如実に表れています。
「変革点」こそ、ビジネスで攻めるチャンスです。このように、特許情報を見ると、どのような企業が、人工知能をどんなビジネスに活かそうとしているのかを見ることができます。
人工知能の関わる産業の広がりとは
注目の発明はこちら(2017/02更新)
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人工知能がビジネスを変える
ネオテクノロジーはビジネス分野でどのように人工知能が用いられているかを特許情報から探ります。
特許制度は、発明者に独占権を与えることで発明へのインセンティブを高め、経済活動を活発化させるための産業政策上の制度です。
一方で、特許によって発明が保護されなければ、他者による模倣を防ぐために秘密とされ、社会的に流布されなくなってしまいます。
特許は、独占権獲得による利益追求の側面と、知的創作の成果(発明)と社会をつなぐ側面の、二つの側面を持っています。
つまり、特許情報は権利情報だけでなく、ビジネス獲得を狙う最先端イノベーションが表れる有益なビジネス情報源なのです。
特許情報に表れる人工知能
情報のインプット・アウトプットに着目
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特許情報に表れる人工知能
人工知能はコンピュータ演算処理の一つです。
特許分類では、G06(計算;計数)のうち、G06N3/00、G06N3/02(ニューラルネットワーク関連)、G06Q5/00(知識ベース)、G06Q99/00、G06Q99/005(機械学習関連)などに該当します。
欧米共通分類CPC |
国際特許分類 |
CPC |
定義 |
CPC |
定義 |
G |
PHYSICS |
G |
物理学 |
G06 |
COMPUTING; CALCULATING; COUNTING |
G06 |
計算;計数 |
G06N |
COMPUTER SYSTEMS BASED ON SPECIFIC COMPUTATIONAL MODELS |
G06N |
特定の計算モデルに基づくコンピュータ・システム |
G06N3/00 |
Computer systems based on biological models |
G06N 3/* |
生物学的モデルに基づくコンピュータ・システム |
G06N3/02 |
•using neural network models |
- |
- |
G06N5/00 |
Computer systems utilising knowledge
based models |
G06N 5/* |
知識ベースモデルを利用したコンピュータ・システム |
G06N99/00 |
Subject matter not provided for
in other groups of this subclass |
G06N 7/* |
特定の数学的モデルに基づいたコンピュータ・システム |
G06N99/005 |
•using neural network models |
G06N 99/* |
このサブクラスの他のグループに分類されない主題事項 |
【キーワード】
"artificial intelligence"、"neural network"、"machine learning"、"deep learning"、"self learning"、ai-base、ai-type、ai-model |
【キーワード】
人工知能、機械学習、ディープラーニング、ディープ・ラーニング、ニューラルネットワーク、
ニューラル・ネットワーク、深層学習、自己学習、セルフラーニング、セルフ・ラーニング |
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情報のインプット・アウトプットに着目
人工知能をデータ演算機能として捉えると
- どのような情報を使うのか(情報のインプット)
- 何をしようとしているのか(情報のアウトプット)
と整理することができます。
ビジネスシーンによって、どんな情報を用いるか、何を目的とするかは異なります。
最先端の特許情報から「情報のインプット」と「情報のアウトプット」を抽出することによって、
そのビジネスで“人工知能AIで何をしようとしているか”を把握することができます。
特許情報を見ることで、最先端の企業や大学・スタートアップ企業が、どのようなビジネスでどのようなことをしているのか、
どのようなデータを用いて何をしようとしているのかをキャッチすることができます。
人工知能に関する最新の日米特許情報を継続ウォッチングを開始します。
R&D技術者向けの特許情報サービスを行ってきたネオテクノロジーの特許情報調査ノウハウを活用し、どんな企業が、どんなビジネスに取り組もうとしているのかを浮かび上がらせます。
新鮮な最先端情報をお届けするマンスリーレポート、注目産業別に日米特許情報を調査した独自の特許情報レポートシリーズなどを提供します。新事業開発、新規企画のスピードアップのために、ご活用ください。
- 日米最新特許情報から、人工知能と注目産業(医療、ヘルスケア、自動車、金融、保険など)の関わりをピックアップ
- 特許情報を活用し、研究開発の創造活動支援に長年取り組んできたネオテクノロジーならではの特許情報活用です。
ネオテクノロジーのノウハウとは
ネオテクノロジーは、最先端テクノロジーとビジネスを探触する(probe)媒体として特許情報を活用し、最新の日米特許情報から最先端の人工知能活用状況を明らかにします。
既存ビジネスの枠組みを超えた新たなビジネス機会の創出や、モノづくりの製造現場を革新させる、ビジネスの新たな攻めどころを探るための検討材料を提供します。
マンスリーサービス 調査レポート
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人工知能でビジネスを攻める”調査レポート
注目産業別に日米特許情報を調査した独自の特許情報レポートです。
直近3~5年間の米国または国内特許情報から、人工知能と注目産業の関わりを調査した特許情報レポートです。
注目産業全体を俯瞰する詳細な分類を付与しています。「いま、人工知能はどのように用いられているのか」、
「主要企業はどんな取組みをしているのか」の全体像を掴むことができます。
【レポートタイトル】
【体裁・価格】
レポートにより異なります。詳細は各レポートのページをご参照ください。
ネオテクノロジーは特許情報活用を通じて、
研究開発における創造活動を支援しています。
実際にモノを作る”モノづくり”の支援ではなく、
特許情報に表れる技術的思想を知恵の情報として活用する、
新しい創造のための”チエづくり”の支援です。
人工知能は、社会生活全体に大きな変革をもたらすことが期待されています。
人工知能がどのような用途で用いられているのかに着目し、
ネオテクノロジーの技術企画スタッフが米国特許情報を
継続的にウォッチングしています。
毎月注目発明を選び、技術的ヒントやユニークな発想を紹介します。
新規企画のヒントとして、思考を広げる刺激材料として、どうぞご利用ください。
2017年2月号
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