本書の特長

太陽光発電のカギは半分を占める設置施工コストの低減です。 本書ではさまざまなアングルからビジネスへの糸口を探ります。

特許情報は技術課題と開発の現状把握に役立ちます

技術テーマを絞り、直近2〜3年間の特許情報に基づいて、技術開発最前線がどうなっているか、大切な技術成果を知財にどう反映させているか、「特許」と「技術」の双方を見渡すガイドとして典型例約100件を集めたガイドブックです。

自己の課題の相対的位置を知りこれからの方向を考える資料として、また簡易な特許調査としてご活用ください。

アングル（技術分類）

※技術者が目をつける着眼点別に特許情報を収録しています

・屋根≪全体≫≪細部≫

屋根への取付に焦点を合わせた具体例を取り上げます。雨仕舞いや軒先の吹上などの現場の知恵のほか、折板屋根や瓦と太陽電池の一体化など、省施工観点も重要なアングルです。

・壁や窓

屋根とは対照的に壁面への太陽電池モージュールの取付構造は、出願件数も少なく無風地帯かもしれません。壁面への取付容易性や美観デザインなどの観点も工夫の余地があるアングルです。

・架台構造

最近の太陽電池は軽量化が進んでいるとはいえ、強度と軽量化、柔軟対応と低コストなど、相反する課題から思わぬブレイクスルーが生まれます。日照に適した傾斜設定機構や電気腐蝕対策なども取り上げています。

・配線接続

太陽電池の設置施工で見落としがちな電気工事はトラブルを起こさない配線接続構造やコネクタ、端子箱など、技術と特許の両面で重要なアングルです。

・アクセサリーなど

桟や構造体の細部嵌合構造などを取り上げています。化粧カバーや保守メンテに欠かせない付随設置構造なども取り上げています。

掲載企業（順不同）

昭和シェル石油
屋根技術研究所
シャープ
ブレスト工業研究所
ミサワホーム
カネカ
NTTファシリティーズ
アーキヤマデ
三菱電機
淀川製鋼所
クボタ松下電工外装
MSK
伊藤組木材 ほか

技術的着眼点を俯瞰できるガイドマップ

ガイドマップは、アングル（技術的着眼点）ごとに図面と企業を選び放射状に配置した、ネオテクノロジー独自の俯瞰マップです。直近数年の出願にあらわれる技術と企業を見渡すことができます。

深堀調査に役立つIPC／FIガイド

深掘調査を行う際には国際特許分類（IPC）や日本特許庁独自のファイルインデックス（FI）を利用すると便利です。IPC／FIガイドではアングル（技術分類）ごとの特許情報に実際に付与されている特許分類を抽出し掲載しています。

見やすい誌面

本書で取り上げた特許情報をアングル（技術分類）ごとに分けて抄録を掲載することにより、技術の特徴がより把握しやすい誌面構成となっています。また、巻末には特許情報の一覧表も掲載しています。