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ガイドブックは技術者が研究開発に取り組むときの技術的観点と、そこで生まれる発明をどう特許に展開するかの特許的観点の両観点、つまり、「技術と特許」を結ぶ技術者の物事の見方の具体例を最近の特許情報から選んでご案内するガイドブックです。
一般的に技術者が物事を見るときには、物事のポジティブな側面に着目する見方と、ネガティブな側面に着目する見方の二通りがあるようです。前者は良さを強調する見方、後者は悪さを抑える見方ということもできそうです。
このガイドブックでは、先行する同じ自発光デバイスLEDと競う形で実用化が進みつつある有機ELに利用されるプラズモン技術を取り上げます。そして、最近の公開特許情報から選んだ「技術と特許」をつなぐ48件の具体例をとりあげ、ポジティブな側面とネガティブな側面を更に細かく見て、下記の5つの技術的観点に整理しています。
5つの観点は、①有機プラズモン発光デバイス ②光取出し効率改善 ③プラズモン損失の低減 ④材料とプロセス ⑤その他の参考情報 です。
注目すべき一つの技術動向として有機プラズモン発光デバイスがあります。主としてメルク社が開発しているデバイス技術のようです。
観点ごとに代表的な出願の図面を選択配置したガイドマップは、有機ELプラズモン技術に取り組む企業と技術者の開発への多様な観点をスッキリ俯瞰するガイドとして役立ちます。
◆有機プラズモン発光デバイス
発光層からの表面プラズモンと電極を結合させる発光デバイスを取り上げました。メルクが出願しています。
◆光取出し効率改善
表面プラズモン共鳴で光取出し効率を高めるデバイス構造を取り上げました。
◆プラズモン損失の低減
表面プラズモンによる損失を抑えることに特徴がある特許情報を取り上げました。
◆材料とプロセス
プラズモン材料と周期構造の形成プロセスに特徴がある特許情報を取り上げました。
◆その他の参考情報
有機ELではないが参考になると思われる特許情報を取り上げました。
技術テーマのプランニングや技術開発において、技術者自身が最新の特許情報を的確に把握することが求められています。しかし、膨大な特許情報の中から必要な情報を抽出するには困難が伴います。そこで、特定の技術テーマにフォーカスし、俯瞰しやすいレベルにまとめたのが本シリーズ「パテントガイドブック」です。
技術者の視点で直近の特許情報から最低限必要な約100件の情報を厳選した本シリーズは、技術者が進むべき将来の方向を探る道しるべとして最適なガイドです。
・有機プラズモン発光デバイス
・光取出し効率改善
・プラズモン損失の低減
・材料とプロセス
・その他の参考情報
掲載企業(順不同)
メルク パテント ゲーエムベーハー
住友化学
キヤノン
パナソニック
富士フイルム
コニカミノルタホールディングス
王子製紙
日立製作所
日本電気
リンテック ほか
ガイドマップガイドマップは、アングル(技術的着眼点)ごとに図面と企業を選び放射状に配置した、ネオテクノロジー独自の俯瞰マップです。直近数年の出願にあらわれる技術と企業を見渡すことができます。
深掘調査を行う際には国際特許分類(IPC)や日本特許庁独自のファイルインデックス(FI)を利用すると便利です。IPC/FIガイドではアングル(技術分類)ごとの特許情報に実際に付与されている特許分類を抽出し掲載しています。
本書で取り上げた特許情報をアングル(技術分類)ごとに分けて抄録を掲載することにより、技術の特徴がより把握しやすい誌面構成となっています。また、巻末には特許情報の一覧表も掲載しています。