本書の特長

特許情報は、出願人から企業の属する業界が浮かび上がり、技術を取り巻く川上や川下の業界だけでなく、異色な業界の関わりなどが見えてきます。 このシリーズでは、技術革新に取り組むさまざまな業界と企業の動きを特許情報に基づいてレポートします。

本シリーズ「業界の特許戦略シリーズ」のねらい

この"業界の特許戦略シリーズ"では、さまざまな業界が力を合わせる注目すべき技術テーマを選びます。各巻ごとに個々の企業が保有する特許を調べ、業界別に見る企業動向や業種別の件数シェア、トップ１０企業の時系列マップなどによって業界と企業の現状を分析します。新たな業界の関わりや異業種企業の参入など、新たなビジネスチャンスの発掘可能性も生まれます。
事業企画のプランニングなどに本シリーズをご活用ください。

Ⅰ．ＬＥＤ光取り出しに取り組む業界と企業
１．  本シリーズの主旨
２．  本書が取り上げる技術
３．  調査した特許情報
４．  LED光取り出し技術全体の動向
５．  業界別に見る企業動向
６．  Fタームによる分析

Ⅱ．全企業特許情報
Ⅲ．APPENDIX
Ⅳ．索引
索引（アイウエオ順）
索引（業種別）

付属CD-ROM
１．  該当特許一覧表（Excel形式）
２．  特許全文明細書（PDF形式）
３．  時系列マップ（Excel形式）

生きている特許を調査

特許情報の中で、特に、いわゆる生きている特許は、どこの会社がどんな特許権を持っているのか、邪魔になる特許権がどれだけあるのかなど、知財活動のもっとも基本となる情報の一つです。いまの時代、まさに生きている特許は経営資源であり、企業の力を示す指標だということもできましょう。

生きている特許は他社権利との侵害トラブルを避けるだけに限らず、これから権利取得を図ろうとする場合にも、審査レベルを知る指標になり、新たに参入可能性を探る場合には業界と企業の動きを知る有用な情報、最初に注意を払うべき重要な情報になっています。

マニュアル査読によるデータ抽出

当社で設定した母集団検索式により検索した国内公開・登録特許情報3,654件を、 当社の専門技術スタッフがマニュアル査読して本件技術に関する特許情報1,609件を抽出しました。

Fターム分析も活用

Fタームは審査や先行特許文献調査の便利を目的として国内特許情報の多くに付与されている日本国特許庁独自の審査用分類記号です。 本書では、公共の財として蓄積されているFタームも利用しながら、企業や業界の取り組みを探ります。

業界がどのように動いてきたか、企業が折々にどのような戦略を立てて対応してきたか、 特許出願の内容の変化を特許情報から調べることができます。 過去の特許動向から将来の展開を組み立てる材料を得ることもできそうです。 なお、使用する基礎データは全て当社の専門技術スタッフがマニュアル査読方式で事前に目を通した基礎データを用いています。

紙資料と電子データ

紙資料の企業別特許抄録は、パラパラとめくりながら各企業の取組みを把握するのに便利です。
電子データは二次加工に適したExcel形式で、特許一覧表、時系列マップを収録、特許全文明細書（PDF形式）にリンクしています。