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2012年3月発刊
ネオテクノロジー監修
定価:180,000+税(送料別)
A4判約200頁
CD-ROM付属
ISBN:978-4-906707-15-7
Samsungグループのワイヤレス電力伝送に関する出願は、2008年以降は共振(共鳴)結合方式に軸足が移り、2009年以降は集中的に出願を行っています。携帯機器やモバイル通信市場に重点を置き、相手機器の特定(認証)やバッテリの充電情報の活用など、電力伝送と情報通信を併用するシステム志向が見られます。2010年に入ると3Dテレビ用立体視メガネなどの発明が増加しています。
また、直近の米国特許を見ると、今後重要度が高まると思われる電気自動車EV関連の非接触電力伝送に向かうものと思われます。
ワイヤレス給電を調査対象としています。主として電力伝送回路とその制御回路に係 る特許情報を取り上げており、有線によらずワイヤレスで数W~数100W 程度の電力を 伝送する回路技術に限っています。光や振動によるエネルギーの伝送もありますが本調査レポートでは対象にしておりません。
また、mW 単位以下の微弱な電力の伝送技術や、近接場通信のような通信技術も対象にしておりません。 なお、ワイヤレスの語は、特許情報上ではwireless, contactless, inductive などが用いられており、日本語でも、無線、非接触、無接点のほか、電力を伝送する観点では給電のほかに電力伝送や送電、充電などの多様な用語が用いられています。
1976 年1 月1 日~2011 年10 月20 日までに発行されたAssignee(譲受人)にSamsungの名称を含むワイヤレス電力伝送技術に関する米国特許(公開119 件、登録75 件)を調査対象としました。調査の結果、抽出された米国特許は公開40件、登録9件でした。
この米国特許レポートシリーズでは、最近の企業が早期の研究開発段階で繰り広げる先進的特許出願群の在り方を学ぶ資料として、米国マサチューセッツ 工科大学(MIT)とWiTricity、Qualcomm、Samsung、Toyota、Sony、Access Business Group、Powermatなどを取り上げます。
米国特許を知ることにより、米国特許への攻め方・展開の具体例を学ぶことができます。研究と技術、知財 が一体となって連動する次世代技術革新への取り組みの研究資料としてもご活用いただければ幸いです。
ワイヤレス電力伝送技術の技術要素別に代表例を抽出し、俯瞰マップにまとめました。 この俯瞰マップから、企業独自の注目すべき技術要素が浮かび上がってきます。
ワイヤレス電力伝送技術に関する出願を時系列マップにまとめました。この出願時系 列マップから、ワイヤレス電力伝送技術を特許出願に展開する状況がわかります。なお、 マップ中には仮出願制度(provisional application)や、継続出願制度(継続出願CP: continuation application/一部継続出願CIP:continuation in part application)も表 示しています。
英文の直訳ではなく、発明の内容を表したわかりやすい和文タイトルを付けています。また、公報全文を査読したうえで、発明のポイントを解説しています。 1件で見開き2ページ構成とし、左ページには技術的な説明と発明相応図、右ページにはフロントページを掲載しています。 なお登録公報には、参考までに公開段階のフロントページとクレームが付いています。
抽出した特許の一覧表(Excel)及び全文公報(PDF)を収録したCD-ROM/DVD-ROMが付いています。一覧表(Excel)には全文公報(PDF)がリンクしています。特許マップの作成、キーワードによる絞り込みなどの二次加工に便利です。