本書の特長

世界中にある特許公報のなかから、将来の有機エレクトロニクスの動向を考察したレポートです。2012年12月の初版発刊以降に発行された最新特許情報から注目特許情報10件を厳選して追加収録、第2版として発刊いたしました。

特許情報には将来を見越した出願が多く表れていますが、防衛出願や改良出願が多く、真に革新的な技術がなんであるかを俯瞰するのは困難です。ネオテクノロジーは日米ＰＣＴの15000件の出願を技術者が調査し、革新的であると思われる公報60件を抽出しました。

精選された60件の公報に着想を得て、新たな技術開発へと自社の戦略策定をされてはいかがでしょうか。

はじめに　有機エレクトロニクスへの期待

Ⅰ 有機エレクトロニクスの将来展望

　　社会と技術、知財の関わり
　　技術俯瞰マップ
　１．人との関わりが重要、バイオ関連技術が加速する
　２．分子を活用する技術が重要、バルクから分子へ
　３．機能を生かす材料技術が重要、
　　　低エネルギー消費でハイスループットな製造方法が可能になる
　４．“ぜんぶ有機”への挑戦、新規モジュールと新規デバイス

Ⅱ 将来展望への注目特許情報

　１．【注目観点】人との関わり（10件）　
　２．【注目観点】固有のプロセス（16件）
　３．【注目観点】材料（8件）
　４．【注目観点】材料の複合（8件）
　５．【注目観点】機能の複合（3件）
　６．【注目観点】新規デバイス（14件）

Ⅲ 将来展望レポートの概要

　１．特許情報から将来展望を探る
　２．日本の武器となる創造力はチーム活動から生まれる
　３．特許分析のプロセス
　４．特許情報を用いた推論構築作業
　５．粗い土地勘を得るために

Ⅳ 調査履歴

　１．調査した範囲
　２．調査した特許情報
　３．特許情報の検索
　４．掲載特許一覧表

・データCD-ROM
　１．技術俯瞰マップ（PowerPoint形式、ＰDF形式）
　２．注目特許情報一覧表（60件）（Excel形式 全文明細書PDFをリンク）
　３．全文明細書（PDF形式）

全体像がわかるように

ネオテクノロジーの将来展望シリーズは、その成果物とプロセスの両方に特徴があります。15000件のうちから抽出された60件はネオテクノロジーの観点で4つの観点に分けられています。

ネオテクノロジーは、それにとどまらず、これらの情報を、技術企画のためにご利用いただきたいと考えております。パテントエリアマップという手法を用いて、技術者の皆様でそれぞれ技術を改めて配置してみることをお勧めします。

御社独自の分類が生まれるはずです。