ブロックチェーン・マニュファクチャリング


分散台帳によるブロックチェーン技術を用いた製造プラットフォームに関する発明です(US2018/0096175A1、個人)。



今までは、新製品のアイディアを着想してから最終製品を仕上げることは、コストや複雑な製造工程が問題となり、時間が掛かり困難なものでした。従来の製造方法(鋳造や金型、機械加工)は、小ロットの試作には不向きであり、また、単一ピースの中空形状や複雑な内部形状には対応できていません。近年では、Additive Manufacturing(付加製造、積層造形)や3Dプリンティングの進展によって、少量・低コストで製造できるようになってきています。しかし、Additive Manufacturingは射出成型に比べて遅く、新しい3Dプリンターは高精度ではありますが、高コストです。経済のグローバル化、製造方法の選択肢が増えてきている中で、新製品をマーケットに出すプロセスや、新製品と既存製品の製造と供給するプロセスを改善する必要性が高まっています。



ブロックチェーン技術を用いた製造プラットフォーム

この発明は、分散台帳またはブロックチェーン技術を用いた、分散マニュファクチャリング・プラットフォームに関するものであり、デザイナ、製造業者(3Dプリンターの所有者、従来の製造業者)、荷送人、その他の関連者の技術を関連づけます。さらに、新製品や既存製品の製造プロセスや供給プロセスをシンプルにします。新製品を市場に出す時間を短くする、非効率を排除する、製造コストを下げる、配送時間を短縮する、取引コストを削減する、サプライチェーンの履歴を追跡することが可能になります。

Fig.3は、分散マニュファクチャリング・プラットフォームの一例です。デザイナ、顧客、3Dプリンターの所有者、荷送人、その他の関連者がネットワーク化され、それぞれが台帳(LEDGER)を保有しています。プラットフォーム(304)は機械学習モデルを用いてオーダーをカテゴリ化し、プリンター所有者と他の製造業者のマッチングを行います。機械学習モデルは、製品カタログやe-commerceのWEBサイトページの分類データによって、オフラインで訓練されることもあります。Fig.6は、ブロックチェーン技術による医薬品のパッケージの例です。