従業員の座席をダイナミックに決定する


オフィススペース不足に対処するために、さまざまな要因に対応して、従業員の座席をダイナミックに割り当てるシステムの発明です(US20170255880A1、FMR LLC)。



ビジネスの成長に伴って企業はグローバル競争に直面し、事業規模の拡大と共に従業員を増やします。さらに、従業員が増加することでオフィススペースの不足が生じます。そのため、多くの企業では、従業員がさまざまな要因に対応して異なる職場に出勤する、ダイナミックシート(動的な座席割り当て)に移行しています。ダイナミックシートのコンセプトは、ワークスペースのメンテナンスコストを削減するだけでなく、ワークスペースが満杯な時には、従業員が代替のワークスペースを探すか、在宅で仕事をすることも含まれます。

多くの場合、ダイナミックシートの予約と管理は時間が掛かり複雑でリアルタイム性が無く、既存のシステムでは、どの場所で、何席が利用可能なのかリアルタイムな情報を提供するスマートさに欠けています。また、たいていのシステムは移動中の人には適用できないため、通勤中の従業員は利用可能なワークスペースがあるかどうかを知る前に、移動する時間を浪費してしまいます。そのため、最新情報でリアルタイムに座席表を生成して座席の予約と管理ができ、従業員が座席予約をするか代替のワークスペースを見つけるかをタイムリーに判断できるダイナミックシートの管理システムが求められています。

出勤時にワークスペースの座席を予約する

Fig.2A、2Bはこのシステムのフローチャートです。


Fig.3はユーザーインターフェースの画面のサンプルが示されています。座席は色別表示され、既に使用されている座席は赤、予約中だがまだ使用されていない座席は紫、まだ予約されていない座席は緑で示すなど、一目でわかるようになっています。

この考え方は、飛行機の座席予約と共通する考え方です。多様な働き方にダイナミックに対応して、固定座席ではなくフレキシブルに座席を決めることで、効率を高めることにつながると思われます。また、多様な人と隣り合う可能性が高まることにつながり、新たなビジネスのヒントが生まれるかもしれません。