はじめに
有機EL 照明の商品化が始まっています。
有機EL 照明は、省エネ、自発光、薄型、長寿命、高輝度、水銀フリー、面発光など、他の照明器具にはないアドバンテージがあり次世代の照明として注目されています。しかし、
有機EL 照明産業拡大のためには、有機EL 照明ならではの用途展開が必要です。
本調査レポートは、2011 年1 月1 日から2014 年年2 月末までに公開された有機EL 照明器具に関する国内特許情報を調査しました。有機EL 照明器具ならではの用途展開を探り、
主要企業の動きを把握することを目的としています。用途展開を俯瞰する用途マップと企業別の特許抄録を収録しています。

有機EL の商品化が進む現状を踏まえると、特許請求の範囲内において必ずしも有機ELに言及しておらず、権利内容として特に有機EL 照明に言及はしていない情報（例えばLED照明に関する情報で特許請求の範囲では有機EL について言及はしていないが、明細書では光源が有機EL でもよいと言及しているような情報など）であっても調査対象に含める必要があります。そのため、本調査レポートでは、特許請求の範囲内においては必ずしも有機EL に言及していない特許情報であっても、明細書では有機EL についても言及しているような特許情報も含めました。
有機EL 照明器具の用途展開を見る上では、中核情報を参考情報の二つに区分しました。中核特許情報は有機EL を特許請求の範囲で特定している特許情報です。参考特許情報は特許請求の範囲内においては必ずしも有機EL に言及していない特許情報であっても、実施例などでは有機EL についても言及している特許情報です。これによって、有機EL 照明器具ならではの用途展開を探り、併せて、有機EL 照明を特許権として捉えた時の備えとして、技術と権利の両面で活用していただくことができます。

有機EL 照明器具ならではの用途展開を探り、新たな事業創出の情報源として、本書をお役立ていただければ幸いです。

はじめに
Ⅰ．調査の概要
１．調査レポートの目的
２．調査範囲
（１）調査対象技術
（２）採否判断基準
（３）調査対象とした特許情報
３．調査方法
（１）検索式
（２）特許情報の査読
４．報告書の構成

５．付属CD-ROM について

Ⅱ．有機EL 照明器具の用途展開
１ 有機EL 照明器具の用途展開マップ
２ 主要企業別抄録
（１）パナソニック
（２）コーニンクレッカ フィリップス
（３）NEC ライティング
（４）半導体エネルギー研究所
（５）コニカミノルタ
（６）三菱化学
（７）セイコーエプソン
（８）その他企業
Ⅲ．参考情報
Ⅳ．掲載特許一覧表

マニュアル査読によるノイズ情報のないデータ

技術と特許の専門スタッフがマニュアル査読を行い、ノイズ情報を除去して技術分類を付与しています。
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