本書の特長

スイッチング電源の現役技術者が、開発現場ですぐに役立つ特許情報を選びました。

多出力電源にはひとつのコンバータから複数の出力を得る方式と複数のコンバータで構成する方法があります。一つのコンバータから複数の出力を得る場合、電圧安定度やオンオフ制御に課題があり、複数のコンバータで構成する場合、部品点数の増加やお互いの干渉が課題になります。

本書では、多出力電源を絶縁型、非絶縁型に大別し課題解決の特許情報を掲載しています。なお、本巻の関連技術として「第4巻高信頼性化技術」「第14巻冗長運転（並列運転）」もご用意しております。あわせてぜひご参照ください。

本シリーズ「現役の開発技術者が選ぶ スイッチング電源特許100シリーズ」のねらい

特許情報には、世界中の技術者が生み出した思いがけない工夫の実例が数多く含まれています。しかし、膨大で多様な特許文献から課題解決のヒントを見つけ出そうとすることは､多忙な技術者・研究者にとって現実的なことではありません。

そこでネオテクノロジーでは特定技術テーマに関する特許情報を厳選し、技術分類ごとにわかりやく図面中心にまとめ、実際の研究開発現場ですぐに役立つ技術資料集としてお届けしています。

＜分析者プロフィールご紹介＞
大手電源メーカー25年勤務、出願件数約100件。長く電源設計・開発に従事し、専門である電気回路のみならず、マグネティックス、実装、構造にも深く関 わりローパワーからハイパワーまで幅広い製品を数多く手がけています。特許を含めた分析、解析にも精通しており、開発技術者の目で必要な情報の提供が期待 できます。

技術分類

・絶縁－電圧安定化（二次側制御）
－電圧安定化（カップルドインダクタ）
－電圧安定化（多重帰還）
－電圧安定化（疑似負荷）
－電圧安定化（その他）
－オンオフ制御
－保護回路
－その他

・非絶縁－電圧安定化
－多出力構成
－その他
・共通－信頼性
－オンオフ制御
－その他

研究開発・技術開発のエキスパートが厳選

経験豊かな分析スタッフが、膨⼤な特許情報の中から、実際の現場で役⽴つ情報だけを絞り込んでまとめています。

図⾯中⼼のわかりやすい誌⾯構成

短時間でパラパラとページをめくりながら内容を把握していただけるように、図⾯を中⼼とした誌⾯になっています。