本書の特長

■調査対象特許情報
2008 年1 月1 日以後、2010 年12月31日までに発行された国内の公開特許・（再）公表特許を調査しました。なお、実用新案は除きました。

■検索式
特許分類（IPC／FI）を基軸としてキーワードで絞り込んだ主検索式と、キーワードのみを組み合わせた補完検索式の論理ORを用いました。下記検索により総件数 11,153件を調査し、2,749件を抽出しました。

企業別・技術別に分析。ビジュアルに全貌を把握できます。全体像の俯瞰と、詳細情報のクローズアップ。ダイナミックに視点を切替えて特許情報から業界の動きや技術の変化を調べることができます。

■調査対象とした技術
調査対象とした技術は、LED照明です。そこで、下記の条件に該当する特許情報を調査しました。

発光ダイオード（LED）を光源とする一般照明器具を取り上げます。
LEDの基板実装、反射や散乱の光学処理、調光ディマ点灯回路など、いくつかの技術観点に分けて最近の特許情報から動向をみてみます。

本シリーズ「ダイナミックマップ」年鑑のねらい

ダイナミックマップ年鑑は、企業別・技術別に3年間のデータを掲載している技術テーマ別、電⼦版特許情報資料です。プレゼンテーションや社内ミーティングに活⽤できる豊富な特許マップ（出願件数推移MAP、企業分析チャート等）を掲載しています。

技術から企業のランキング、共同出願、発明者を追うことができ、企業の技術的特徴を見ることもできます。いずれの資料も公報全文PDFへとリンクがされています。

年度別になっておりますので、2013年と別に2012年、2011年の年鑑をご購入いただければ、特許情報から業界の動きや技術の 変化を、より直感的に比較して調べることができます。

●技術から見る

■技術分類
LED実装
発光ダイオード（LED）は、プリント基板上に素子が実装され、実装済み基板として照明器具に組み込まれます。この分類では、基板表面にLEDパッケージを実装した実装済み基板の段階で、どのような技術が注目されているのか、特許情報を集めました。LEDパッケージの配置、配線パターンのレイアウト、放熱設計、固定方法、配線などが対象です。
表面実装用半導体チップなどの部品や材料に関する特許情報は取り上げていません。

反射や散乱、光学処理
LED照明器具では光の質が重要です。この分類では、発光ダイオード（LED）から出た光を一般照明器具として実用性の高い照明光へと質を高めるための光学処理を取り上げます。レンズ、リフレクタ、プリズムなどの光学要素が対象です。レンズの保持構造やレンズ形状、光学散乱シート、ミラー、リフレクタなど、光路を操作する技術が含まれます。

照明器具
照明器具は生活の場に取り込まれるだけに人の生活と密接な関わりを持っています。住宅の中では照明は単なるあかりというだけではなく、生活に大きく影響を与えます。この分類では、灯具全体に係る構造、部品配置や保持構造、外形、灯具としての材質の特徴などを取り上げます。灯具全体に係わる反射板やレンズ、セードなどを含みます。イルミネーションやテープライトも含みます。
ただし、車両のヘッドランプ、テールランプ、メーターのパネル、内視鏡など、いわゆる一般照明としては取り扱われない照明器具はノイズ情報として取り除いてあります。

電源回路
この分類では、照明器具（単体）の電源回路、点灯回路、調光制御や保護回路など、電気系に関する特許情報を集めています。リモコンなどのように、器具と一体的か別体かによらず、灯具として取り扱われる回路装置を対象とします。

照明システム
複数の照明器具をシステムとして全体を制御する照明システムを対象としています。いわゆるシステム的な照明制御技術、店舗や居住空間全体を対象にする照明コントローラ、調光・色調制御、ネットワーク、省エネなどが含まれます。

その他の参考情報
上記分類には入らないが照明器具として参考になると思われた特許情報を取り上げました。

●企業から見る（上位10社）
以下の企業が主要なプレーヤーとして表れています。

全体俯瞰と詳細のクローズアップ

ダイナミックマップはマインドマップ ^® 手法を活用しています。ダイナミックに視点を切り替えて、素早く必要な特許情報と特許マップにアクセスできます。

企業と技術それぞれの観点から、知りたい項目（出願人件数推移、出願人ランキング、発明者ランキング、共同出願人内訳、該当特許一覧表）へとクリックで展開します。

広めの検索式でもれなく調査

特許分類（IPC／FI）を基軸としてキーワードで絞り込む検索式と、キーワードのみの検索式のOR論理による広めの検索式を用いています。

マニュアル査読によるノイズ情報のないデータ

技術と特許の専門スタッフがマニュアル査読を行い、ノイズ情報を除去して技術分類を付与しています。