本書の特長

リチウムイオン電池、電池本体の大電流化に備える電池技術を取り上げます。活物質を含めた電極の経済性が求められています。しかし、注目すべき最近の動きはセパレータに絡む特許情報に表れているようです。それも、いわゆるセパレータ（分離膜）としてではなく、電極表面の絶縁微多孔膜の形成などを含めて、大電流化への重要な対応といえそうです。

本ダイナミックマップでは、出願日遡及7年間の国内公開特許を調査し、大電流に耐える集電体からリード、タブ、外部端子への取組み、ケースや封口、安全対策など、リチウムイオン電池の大電力化で攻める技術的視点と特許出願の具体例を取り上げ、見ておくべき攻めの切り口を浮かび上がらせます。

調査範囲
2007年 1月 1日から、2014年 5月30日までに発行された国内の公開特許・（再）公表特許総件数を調査します。なお、実用新案は除きます。

本シリーズ「ダイナミックマップ」のねらい

技術テーマの全体俯瞰をしながら技術と企業の詳細をクローズアップできる電⼦版の特許資料です。プレゼンテーションや社内ミーティングに活⽤しやすい豊富な特許マップを掲載しています。最新特許情報へのアップデートサービスもあります。

★ダイナミックマップ活用事例ご紹介

●技術から見る

• 技術シェア
• 出願件数推移
• 企業シェア
• 企業ランキング
• 公開特許一覧表 → 公報全文pdf

【技術分類と掲載する特許情報の例】
・正極
大電流用の正極材料と構造を取り上げます。
「密閉型リチウム二次電池」トヨタ自動車　WO2013/051584
「有機分子スピンバッテリー」大阪市立大学／大阪大学　特開2014-86203

・負極
大電流用の負極材料を取り上げます。
「非水電解質電池および電池パック」東芝　特開2014-41847
「黒鉛材料、電池電極用炭素材料、及び電池」昭和電工　特開2013-138025

・セパレータ
電力用用途での安全性を左右する重要な要素として着目します。
「二次電池用電極組立体及びこれを含むリチウム二次電池」
エルジー・ケム・リミテッド　特表2014-505335
「非水電解質電池、電池パック、電子機器、電動車両、蓄電装置および
電力システム」ソニー　特開2013-16456

・電解液
大電流用の電解液と添加物を取り上げます。
「非水二次電池用電解液及び二次電池」富士フイルム　特開2014-63596
「リチウムイオン二次電池及びそれを用いた組電池並びに蓄電装置」
ＴＤＫ　特開2013-178935

・集電体、リード端子
「他方向性リード－タブ構造を有するリチウム二次電池」
エルジー・ケム・リミテッド　特表2013-543228
「塗工液、導電性塗工膜、蓄電装置用電極板及び蓄電装置」
協立化学産業／大日精化工業　WO2012/029858

・ケース、封口封止、電流遮断、安全機構
大電流化に伴う強靭化、異常現象に対する安全対策などが見られます。
「密閉型電池用封口体、密閉型電池及びその製造方法」
ＦＤＫ鳥取　特開2013-149476

・大電流電池の制御と用途
ハイブリッド電源、太陽光発電、商用電源、ローカル電源などのシステムや、エネルギー需要への電力系統への連係、停電やスマートグリッドへの対応が見られます。
「バッテリシステム制御装置」デンソー　特開2014-18018
「保護回路モジュールおよび電池パック」
半導体エネルギー研究所　特開2013-233072

・その他の参考情報
導電助剤などを取り上げます。

【その他の掲載企業】
産業技術総合研究所、石原産業、村田製作所、エナーデル　インコーポレイテッド、日本電気、東海カーボン、パナソニック、豊田自動織機、三菱化学、三洋電機、エス・イー・アイ、住友電気工業、旭化成、ツインファ　ユニバーシティ、鴻海精密工業、アイケイエス、古河電気工業、東京工業大学、三菱電機、日立製作所、日立ビークルエナジー、ヴァレンス　テクノロジー、エナジー2　テクノロジーズ、東洋インキSCホールディングス　など

●企業から見る

• 出願件数推移
• 企業性格チャ－ト
• 発明者ランキング
• 共同出願
• 公開特許一覧表 → 公報全文pdf

●全体データ

◇企業シェア
◇上位10社技術比較
◇企業ランキング

• 出願件数推移
• 企業性格チャ－ト
• 発明者ランキング
• 共同出願
• 公開特許一覧表
• 公報全文pdf

全体俯瞰と詳細のクローズアップ

ダイナミックマップはマインドマップ ^® 手法を活用しています。ダイナミックに視点を切り替えて、素早く必要な特許情報と特許マップにアクセスできます。

企業と技術それぞれの観点から、知りたい項目（出願人件数推移、出願人ランキング、発明者ランキング、共同出願人内訳、該当特許一覧表）へとクリックで展開します。

★ダイナミックマップ活用事例ご紹介

広めの検索式でもれなく調査

特許分類（IPC／FI）を基軸としてキーワードで絞り込む検索式と、キーワードのみの検索式のOR論理による広めの検索式を用いています。

マニュアル査読によるノイズ情報のないデータ

技術と特許の専門スタッフがマニュアル査読を行い、ノイズ情報を除去して技術分類を付与しています。

広めの検索式でもれなく調査

特許分類（IPC／FI）を基軸としてキーワードで絞り込む検索式と、キーワードのみの検索式のOR論理による広めの検索式を用いています。

マニュアル査読によるノイズ情報のないデータ

技術と特許の専門スタッフがマニュアル査読を行い、ノイズ情報を除去して技術分類を付与しています。