怒りを克服するためのブレインゲーム


最近、イライラしたり、カッとしたりしたことはありますか?例えば、雨の日の満員電車で、傘がちょっと人にぶつかってトラブルになったなどの話を良く聞きます。現代社会はストレスに満ちています。怒りは、欲求不満や傷心、いらだち、失望などの気持ちから生じる、人間の本能的な心の状態であり、人間にとって当たり前のものです。しかし、イライラしたり怒ったりしていると自分も疲れるし、怒り方を間違うと人間関係に支障が生じてしまいます。この発明は、人間の怒りを克服することを可能にする方法の発明です(US20190139439、DHARMA LIFE SCIENCES)。



怒りは、脳神経の結合によるもの

怒りは、脳神経の結合による症状または結果です。脳神経がどのように結合されるかは、遺伝的影響と環境要因の両方に基づいています。それぞれの種類の脳神経の結合については、遺伝的影響と環境要因が異なる比率で機能しています。

怒りの感情を持つ人の脳神経は、ある状況や出来事において、不公平な属性に気付くように結合されています。それは、欠陥のある脳神経の結合状態です。さらに、ある状況における公平な属性と不公平な属性を比較して考えることができないように脳神経が結合されることもあり、これも欠陥のある脳神経の結合と見なすことができます。そのような欠陥のある脳神経の結合は、遺伝的影響による場合や、その人が育てられた環境における介護者による差別、身体的・性的・口頭による虐待などが原因で、防衛心が低下するまで感情を覆い隠されたことによって引き起こされた可能性があるのです。



怒り状態の脳神経の結合を再結合する

この発明は、単に行動特性に対処するのではなく、怒りの状態にある脳神経の結合を再結合することを提案するものです。ある状況についての公平な属性を識別する能力を向上させ、公平な属性と不公平な属性を比較して考える能力を向上させるために、欠陥のある脳神経の結合を再結合することを目的としています。これは、脳神経の結合は人間の性質の進展をもたらす、という認識によるものです。人間のネガティブで弱い性質を克服・根絶するための健全なアプローチは、脳神経の結合の欠陥を修正する方法を実装することである、としています。

Fig.2Aの行動特性データベース202は、人間の行動特性214と、行動特性に関連付けられた情報216によって構成されています。行動特性の例として、怒り214a、不安214b、従順214cがあります。怒り214aに関連する情報216は、怒りの原因となる、欠陥のある脳神経の結合(欠陥)に関する情報216aと216b、人に対する怒り214aの影響である216cに関する情報、さらに、怒り214aと混同される可能性がある特性を含むリスト216dを含んでいます。怒りの原因となる第1の欠陥のある脳神経の結合216aは、特定の状況や出来事における不公平な属性に気付く傾向を引き起こす脳神経の結合である。怒りの原因となる第2の欠陥のある脳神経の結合216bは、状況の公平な属性と不公平な属性とを比較することを怠る原因となる脳神経の結合です。



ゲームで脳神経の再結合を訓練する

次に、仮想世界でプレイされるデジタルゲーム204を選択します。各ゲームは、脳神経の再結合を達成することを目的として設定されています。

怒りの問題を抱えている人は、脅迫的または怒っている顔にフォーカスする傾向があります。彼らはまた、他の人がどのような感情を経験しているかを解釈するのに普通の人よりも時間がかかる傾向があります。ゲームによる訓練は、社会的環境(脅迫的および非脅迫的)における顔に焦点を当てています。

ゲーム204aは、脅威のない顔に集中するように個人を訓練するのに役立ちます。また、ゲームは、他の人々が経験する適切な感情を解釈し、社会的環境(脅迫的および非脅迫的)におけるさまざまな顔のうちの非脅迫的な顔に焦点を合わせるように訓練します。

ゲームのゴールは、どれだけ早く、脅迫的な刺激よりもポジティブな刺激を選択するかです。システムは、毎日最低期間ゲームをプレイすることをユーザに推奨し、所望のレベルのパフォーマンスが達成されると、次のレベルに進むことを許可します。ゲームは複雑さが設定されています。




脳神経の結合状態を訓練することは、怒りの感情を抑えるためだけでなく、望ましい結果を得るための目標達成にも活用できそうです。自分の性格に合わせて自分の状態を良い方向に導いてくれる、しかも、やっていて楽しいゲームは、魅力的なサービスになるのではないでしょうか。